日×グ英会話

数字という壁

昔から数字とはあまり仲が良くない。

そもそも感覚やフィーリングで突き進む私は、何かを正確にこなすことは苦手で、数学のテストでは必ず計算ミスでひどい点数だった。

高校からは、授業で先生が数字とアルファベットとの組み合わせがなんたらかんたらとお話しするのがわたしには子守唄で、授業中起きていた試しがない。

でも、向き合わねばならぬのか。

金額という壁。

値段、価格、人件費、対価、

この世はお金で動いているのだ。

人の見えない「価値」というものをお金は見える形で教えてくれる。

この世は愛で動いているって本当は言いたいし、そう思っているけど、そんな話だけではこの先は進めない。

そう、私もちゃんと数字ってものに向き合わないといけない時がきたんだ。

1ヶ月のプログラムを終え、参加者の方とその保護者の方にアンケートをしていただいた。

そこでこの1ヶ月のプログラムはいくらくらいの市場価値はあるかをお伺いし、リアルなものが見えてきた。

まず、この1ヶ月私が提供してきたものは

個人レッスン1時間×4回

グループレッスン1時間×4回

グアテマラとの交流会30分程度×5回(全体顔合わせ1回、1on1交流会3回、グループ交流会1回)

合計時間は11時間くらいかな。

この11時間という時間と、この経験からえられるものにどれだけの価格をつけるのか?

それは提供側からしても大変悩ましいところである。

どれほどの価格なら購入してもらえるのか?

そして、そもそも私は実現したいことのためにどれだけ利益を生み出す必要があるのか?

私の労働賃金はどれもいくらいか?

私は生きるためにどれくらい必要なのか?

提供側も変動費、固定費をもっと計算した上で提供価格をざっくり出すべきだが、ちょっとまだ計算できていない状態。

でも、現在オンライン家庭教師の私の相場は、50分で2400円。(仲介料が結構あるので実際の収入はもっともっと低いのだけれど)

そう思うと自分の中では、ここまで手厚いプログラムなら、相場2400円の私が11時間提供しているのだから(もちろん内容は個人レッスンだけではないので提供しているものは異なるが)、ざっと見て2万円はあるだろうとふんわり見ていた。

でもお金の感覚は人それぞれで、アンケートの結果は実に幅広かった。

保護者様からは3,000円から35,000円というお答えをいただいた。

1万円以下が、大半だったのを見ると、各1コマで私は1000円以下のモノしか提供できなかったのかなと思ってしまった。

でも、これにはその理由があり、たしかにこれを英会話プログラムとうたっていたら、巷にある格安英会話と比較すればそんなもんだろう。

この1ヶ月やったからって英語が飛躍的にのびるわけではないし、相手も私もネイティブではないから質も低かったかもしれない。

まだ計算していないが、これが1万円以下にしなければいけなくなったら確実にこの事業は成り立たない。

私が他で稼いで、そのお金で寄付した方がよっぽど効率がいい。

そう考えると、「これやる必要ある?」という考えもチラつく。

そしてそもそもこれは英会話という宣伝でいいのか?

なんかそこも違うのではないかという気がしてきた。

新たな疑問がたくさんでてきた。

この疑問に出会うための1ヶ月だったのだ。

保護者の方のご意見は本当に参考になる。

素直にご意見くださる姿勢にとても感謝しています。

事後インタビューをさせていただくことになっているので、リアルな声を聞かせていただき、これらの疑問への手がかりをたくさん集めたいと思います。

それにしても数字は苦手だ。

アイディアとか出すのは得意なんだけどなぁ。

でも私の活動を応援してくださっている保護者の方からのメッセージで

頭の中でもやもや考えている分には、不安もたくさん襲ってきますよね。 それ、みんなそうです!(笑) ビジネス系のもやもやは、数字にするのが一番いいですよー 。具体的に数字に落とし込むと、冷静に色々が見えてくるし、これからやらなきゃならないことも見えてくると思います。

この言葉にすごく納得したので、今ある不安に立ち向かうためにも、長年の不和を乗り越え、数字と歩み寄ってみようと思います。