スペイン語とポルトガル語は似ている。
と何度も聞いたことがありました。
実際に、スペイン語の次に、ポルトガル語を学習した日本人の友達によると、
スペイン語をある程度話せる状態で、一か月ブラジルで生活したら、たいていのことは話せるようになるよと言っていたので、私は真剣に帰国後、スペイン語能力が落ちる前に、ブラジルに行ってポルトガル語を習得したいなぁと考えていました。
なんで、ポルトガル語??
って話なんですが、
私は、いまスペイン語で会話ができるようになったことをとてもうれしく思いますが、ここ日本で本当に需要があるのはポルトガル語なのです。
私の住む場所には、ブラジルから出稼ぎに来ている方や、日系ブラジル人の人が結構多く、私が勤務していた中学校にも数名のブラジル人国籍の生徒がいました。
たいてい子どもたちは、幼いころから日本にいたりして、コミュニケーションの点では問題ないのですが、その親御さんとお話しするには通訳さんをお願いしなければいけない状態でした。
そのため、家庭訪問も、面談も都合のいい時にできなかったり、相手の言っていることやこっちの言いたいことを直接わかり合えないことにいつももどかしさを感じていました。
(私が、ポルトガル語を話せたら、保護者の方とも直接コミュニケーションとれるのになぁ・・)
そんな風にいつも思っていました。
また、子どもの方はコミュニケーションはとれるものの、日本の社会では通用しない行動を何度も繰り返すという行為に、私はいつも怒りの感情をもちながら接していました。
でも、今はその自分の行動を反省しています。
というのも、中南米の文化を考えたら、日本が求めている社会の基準って、めちゃくちゃ高いのです。
時間を守ること、
宿題をすること、
約束を守ること、
忘れ物をしないこと、
親が子どものめんどうをみること、
集金を出すこと、
雨の日も学校にくること、
などなど・・・。
確かに、日本で生きるのであれば、身につけた方がいい習慣もあるでしょう。
でも、いきなりこれらすべてを全く違う文化から来た方に押し付けるというのは、とても苦しいものなのです。
実際、私も2年間、グアテマラ生活に染まった後、日本で暮らしているとあまりに整ったこの環境と求められる基準にアップアップして、自分が外国人のような気分になることがたまにあります。
(こりゃぁ、ブラジルから来た人たちが、ここで生きていくのはしんどいこともたくさんあるだろうに。)
いまなら、私がかかわってきた外国人生徒やその保護者に対して、もっと別の対応ができたんじゃないかなと思ったりするのです。
もう一度、日本の学校で働きたい。
そう思った自分は、今後必ず需要があるであろう、ポルトガル語話者になり、外国人生徒への理解、保護者とのコミュニケーションが直でできる教員になりたいと思ったのです。
そういうわけで、スペイン語ができるようになった今、
ポルトガル語を学ぶチャンス!!
と思ったのです。
で、そうやって心に思ったり、口にしていると、おもしろい機会が与えられるもので、
日系ブラジル人の女の子と、ブラジル人の男の子と突然出会い、たった2日間でしたが、ポルトガル語について少し教えてもらいました。
すると、びっくり!!
本当に、似ている!!
今の私の感覚ですが、簡単な内容ならスペイン語話者がポルトガル語を聞くと、30%くらいは聞き取れ、あとは想像力を膨らませると、65%くらいは、理解できる。
また、ほとんどの文の構造や、文法は同じなので、単語がどの単語に置き換わるかさえ覚えてしまえば、話せてしまいそうな感覚になります。
実際に、私もこの2日間でいくつかの単語を覚え、(覚えるというか、もともと知っているスペイン語の単語をアレンジする感じ)簡単な文章は作れるようになりました。
ここで、おもしろい話があるの。
なっちゃんと一緒にそのブラジル人が私たちにある話をしていた時、私は30%くらいしかわからなかったのに、なっちゃんはほぼ完ぺきに彼が言っている内容を理解していて、私は本当にびっくり!
なっちゃんに、
「なんで今のわかったの?! すごすぎる!」
といったら、
なっちゃんは、
「え!!?今って、ポルトガル語話していたの?ずっとスペイン語で私たちに話していると思った!」
と!笑
これで、おわかりいただけるだろうか、どれだけスペイン語とポルトガル語が似ているかを。
なっちゃん曰く、ポルトガル語をスペイン語で話していると頭に言い聞かせて聞いてみると、結構理解できるらしい。
で、実際私もそんな感じで、スペイン語で話している!と思って彼のポルトガル語を聞いてみたら、80%くらい理解できた。笑
おもしろいねぇ。
それにしても、
ほんっと、語学って楽しい!!
これで、またたくさんの人とつながることができるんだと思うと、はやく習得したくてたまりません!
9月からの勤務先がもう決まっているので、この夏にブラジルへ行くことは難しくなりましたが、今もぼんやりとブラジルへ行くことは考えています。
中には、
「またそんなところに?!」
と、あきれられる反応もされましたが、私は私なりに、自分の限られた命をどうこの世界で活かしていくかを考えているのであって、決して適当に生きているわけではない。
自分にとって、
心から楽しいこと、
自分の生きる意義を感じられるもの、
愛と情熱を注げるもの、
このことに命と時間を費やせることは、人の幸せなのだと思うのです。
私は、この点をあきらめたくない。
「社会は、厳しいから、好きなことで食っていくなんて厳しいよ~。」
「やりたいことを仕事にできるひとはほんの一握りだよ。」 p>
といって、やりたくないことをやりつづけて、愚痴ばっかりはいているような、そんなカッコ悪い大人にはなりたくないと思う。
自分の生きる意味、
自分の死に方、
自分の生き様、
まだまだわからないことばかりだけれど、それを問うことをあきらめることは、したくないなぁと思うのです。
あれ?ポルトガル語の話してたのに、なんでこんな結末になったのだろう?
まぁ、いっか!
滋賀県行ってきた!
ひこにゃんを探せ!(彦根城天守閣より撮影)
滋賀の田舎感いいね。
空が広いのだ。
ブラジル人の性格もこれまたおもしろい。