こんにちは!
最近は、雨がよくふります。
私の部屋は3階で最上階なので、雨の音がザーザー聞こえるんです。
私、雨の音って、好きなんですよね~。
今日は、4月より導入した四則計算強化活動についての、経過報告をいたします。
一か月たち、おもしろい変化や課題が見つかってきたのでお伝えしたいと思います。
成果1
どの教室でも、毎日の四則計算強化活動が導入された。
この活動は、全学年で毎日10分以内で行う四則計算強化活動。
心配されたのは、中にはこの活動をやらない先生も出てくるのではないか?という点でしたが、どうやら導入したパイロット校5校では、どの教室を訪れても毎日やっているようですし、先生方もだいぶ慣れてきたようで、そんなに時間をかけずにやれるようになってきたようです。
私が作ったカレンダーを無視して、予定とは違った内容ややり方でやってしまっている先生も少しいたので、現在予定を修正していますが、多くの先生がちゃんとカレンダーにそって、少しずつレベルをあげながら四則計算(現在はたし算)を毎日やっています。
成果の理由
・内容がシンプル
・時間がかからない
・めんどくさい準備はいらない
成果2
子どもの意欲があがっている
これが一番見ていてうれしいのですが、子どもたちが一番やる気なんですよね。
先生が「計算問題やるよ~」というと、みんな「わーい!」という雰囲気で、即座に準備をし始めるのです。
また、いつも落ち着かず、ふらふら席をすぐに立ってしまう子どもも、この時間になると、すごく集中して活動している。
こちらの写真の学級は、私から見ると普段は学級崩壊しているといってもいいような教室なのですが、今日見に行ったら、この計算問題をやるときはみんな真剣にやるのです。
時間をはかるので、みんな一斉に始めるのですが、先生が「よーい、はじめ」というと、今までは感じたことのない静寂が教室に漂うわけです。
子どもたちの様子は真剣そのもの。
成果の理由
・仲間と競うところに楽しさがあるようである。
・時間をはかることで、緊張感が生まれ、集中力が高まる。
・毎日行うなかで、自分の成長が目に見え、モチベーションが高まる。
成果3
子どもの計算力が上がっている
以下の写真は、3年生のもの。
50問の足し算(繰り上がりなし)を4回同じ数字で行います。
初日 2分36秒
2日目 1分40秒
3日目 1分55秒
4日目 1分39秒
タイムが下がることもありますが、初日と最終日では、1分もタイムが縮まっています。
4回同じ数字で行った後は計算のレベルが上がります。
昨日からたし算レベルB1(繰り上がりのあるたし算)が始まりました。
同じこのノート
初日 1分54秒。
2日目(本日) 56秒。
実際に、彼女が取り組む姿見ていたんですが、とっても速くてびっくりしました。
今後の成長も楽しみです。
ちなみに、おもしろいと思ったのが、この教室の先生は、子どもたちがやった後に、先生自身が子どもたちの前で、同じ足し算を行い、子どもに時間をはからせます。
本日の先生のタイムは、33秒。
これが、また子どもたちの目標にもなったりするんでしょうね。
いつか、先生を越えられる日が来るかもしれない!
成果の理由
・毎日のルーティーンとして行っている。
・時間を記録することで、自分のレベルがわかる。
・仲間と競うことで、モチベーションも上がり、向上心も同時に高まる。
課題
やらせるだけやって、つまずいている子へのフォローアップがない
昨日、2年生のあるクラスでマス計算の活動を見ていたところ、
一件みんなちゃんとやれているように見えますが、よく見てみると・・・
一件みんなちゃんとやれているように見えますが、よく見てみると・・・
答えが全然違う!
でも、先生は、いつも「見ましたよ」のチェックだけ入れて、何も指導しない。
これでは意味がない!
ということで、今日もう一度同じ教室を訪れ、じっくりと子どもの様子を見てみました。
20人くらいの教室、
指を使わずにやれている子が15人くらい。
指を使って、計算する子が5人くらい。
そして、全然答えが違う子が3人くらい。
どうして、そんな全く違う答えになるのか?
横に付き添って、一緒に計算してみる。
「4+2は?」
と私が、答えると指を使って数えて、「6」と答えが出てくる。
「4+5は?」 「4+4は?」と順にたずねていくと、ゆっくりではあるけれど、ちゃんと答えが出せる。
下の写真は、私と一緒にもう一度解きなおしたもの。
一緒に付き添ってあげれば、解ける子がほとんど。
マスがずれて数字を見間違えるということも原因だったりするのかも。
先生の細かく、粘り強い指導が必要だなぁと思います。
2年生の段階でも、もう大きく子どもの中に差があることを感じました。
授業では、できる子が答えを言ってしまって、授業が進んでいくので、こうしてまだまだ理解や能力が追い付いていない子はどんどん取り残されていきます。
先生方の子どもの能力を見極める目と、そのフォローアップの仕方についても話題にしていきたいなぁと思いました。
課題へのアプローチ
・つまづきのある子へどのようなフォローアップが有効かまず私が実験する
・先生方へ、どのような手段で子どもたちを支援するか具体的な方法を伝える。
・ノートはマス目の大きいものを使わせる。
まだまだ、課題もあるのですが、全体的にみて、このプロジェクトはとてもいいスタートが切れていると思います。
また、各担任の力で日々続けていくことができるので、私がいなくなった後でも、いつまでも続けていける。
今年一年、先生方自身が日々の小さな積み重ねが大きな変化をもたらすんだということを体感してもらえると、うれしいです。
そして、それなりの成果が出たら、パイロット校以外での導入、また、ほかの任地で活動する同職種の隊員への紹介もしていきたいです。
学校の休憩時間に開かれる学校売店で購入。
ナンセという果物。(1ケツ 約15円)
初めて食べたんですが・・・。
確かに、あまい。
想像力を膨らませたら、梨に近い味のような気もする。
でも、なんだろう、
独特な香りがあり、私はちょっと苦手でした。
今日の森信三語録
「真の教育というものは、単に教科書を型通りに授けるだけにとどまらないで、すすんで相手の眠っている魂をゆり動かし、これを呼び醒すところまで行かねばならぬのです。」
ついでに水滸伝語録
「これが生きるということだ。夢のために闘うことが、若いころから思い描いた、自分の生きる姿だった。」