こんにちは!
日本では、春の風が吹いていますか?
私の一番好きな季節の風を肌で感じられず残念。
しかし、ここサンティアゴの気候も年中春みたいなものなので、大好きです。
でも日本には冬があるからこそ、春がより魅力的になるんですよね。
やっぱり日本の春が一番好きだ。
現在、いろんなプロジェクトを準備していまして、4つくらいの活動の準備を同時進行で行なっています。
そんなわけで毎日バッタバタです。
自分でもうまく回せているのかわかんない状態です。
そのうちの一つが「四則計算強化活動」。
何度授業観察をしてもいつもぶち当たるのが、子どもの四則計算力不足。
以前はかけ算に焦点を当てて、かけ算の暗記を促す活動をパイロット校で導入していこうと考えていたのですが、そもそもたし算、ひき算でつまづいている子もたくさんいるのが現状。
そこで、こうなったらもう全学年で一気にこの四則計算強化活動を導入してみることにしました。
いつも新しいことをはじめる時に考えるのが、
「この活動は自分が去ったあとでも続けられるものか」
ということ。
つまり「持続可能な活動か」という問い。
子どもの学力が上がったり教育の質を改善していくのは時間がかかることだと思います。
私の持ち時間はたったの2年間。
それだけでは大した変化は見られないと思います。ですから、私が去った後もここの先生たちだけで続けられる活動をといつも考えています。
では、どんな内容なら持続可能なのか。
私が思うに
-シンプル
-お金がかからない
-手間がかからない
-効果が目に見える
ということ。
それで、いろいろとと四則計算を強化する方法を考えたんですが、最終的に「マス計算」という方法で今年はパイロット校5校で新たな活動を始めてみたいと思います。
マス計算のいいところ
-やりかたが複雑でない(一度やり方がわかれば、先生たちだけでやれる)
-時間がかからない
-ノートのマスに数字を書けばいいだけなので、プリントを印刷しなくていい(お金がかからない)
-たし算、ひき算、かけ算、同じやり方で導入できる
-時間を計り、記録することで自分の成長が目に見える
しかし、何事もはじまりはちょっと大変。
じゃぁどうやったらグアテマラ先生がうまく導入できるか考えた。
導入のための戦略その①
「カレンダーでいつ何をやるか明確に指示」
この活動の大切なポイントは「毎日欠かさずやること」。毎日、どの数字でどの計算をやるか全てプログラムを組んだ。
グアテマラの先生に、「これこれをやるといいですよ」といって、その場では「いいね!やってみる!」と返事をもらっても実際に共有した内容がクラスで見られることは多くは期待できません。
しかし、カレンダーをつくって「いつ」「何を」を指示することで、先生たちもやることが明確に。この方が「やっておいてねー」よりも確実に導入できるかなと考えます。
導入のための戦略その②
「校長先生の監督」
全学年で毎日5分の計算活動。その活動は各担任に任されます。
しかし、中にはやらない人も出てきたり、やったりやらなかったりする日が出てくることが予想されます。しかし、私が毎日学校を訪問できるわけでもないので、各校長先生にこの活動の監督をお願いし、各学校単位で回るようにします。
導入のために戦略③
「先生たちが実際に体験する」
マス計算は先生たちにとってははじめてしる方がほとんど。
そこでまずは、先生たちにどんなものなのか生徒役になってもらって体験してもらいました。
時間を記録することで、一回目と二回目の成長が見えることや、他の人との間に自然と競争心が生まれてくること、集中力がいること、シンプルな活動であること、その中で計算力が鍛えられることを体感してもらいました。
導入のための戦略その④
「教材配布」
マス計算を導入するには、やっぱり教師用の方眼シートがあったほうがよい。
担任の先生分、この教材をプレゼント。
こちらの先生は、教材大好きなので、こういう道具があると、新たな活動への一歩が踏み出しやすくなるだろうと狙っています。
導入のための戦略その⑤
「全教員が行う」
当初は、かけ算強化のために、3年生に的をしぼって導入しようかと計画していたこの計算力強化活動。
しかし、最終的に「全学年で」取り組むことにしました。
まだたし算も習っていない1年生にも別のメニューを用意して、とにかく全教員にこの活動に取り組んでもらうことにしました。
そうすることで、「みんなでがんばる!」というチーム力に支えられてそれぞれの先生のモチベーションも上がるかなと。
ここまでいろいろと書きましたが、実はこの活動、ひらめいたのはつい先週のこと。笑
先週のある日、授業観察している時に3年生でもまだ「11-8」などの繰り下がりのあるひき算ができない子がたくさんいて、これはやばい、かけ算とかの前にもっともっと基礎の基礎からなにか補強活動がないと、何も積み上げられないぞ。と思ったことから。
そして、その日に一気にこの活動のカレンダーとマス計算の数字を用意。
そして、先週のうちにパイロット校の先生にこの活動の提案をしたら、ぜひやりたいと言ってくださり、今週先生方に活動の説明会、来週にはスタートという、企画から実行までがわずか2週間という短さ。
これを計画性がないというのか、
行動力があるというのか、よくわかんないけれど、ひらめいたら動かずにはいられないという私の性格は、時には大失敗、時におもしろいものを生み出すので、どうなるのか乞うご期待。
おいおいまたこの活動報告していきますめ!
グアテマラ小学校では4学期あって、毎学期末、テストがあります。
子どもたちは、四方八方に向けられた机でテストを受けていまーす。