今日は、私のアブエリータ(おばあちゃん)を自慢したいと思います!
実はですね、私のおばあちゃん、結構すごい人なんです!
まずは、こちらを。
これは、数年前の大河ドラマ「真田丸」の堺雅人さんです。
注目したいのは、この衣装。
こちら、「有松しぼり」と呼ばれる、愛知の伝統工芸によってつくられた反物の着物です。
実は、この真田丸の衣装、私のおばあちゃんが、縫ったしぼりなのですよ!
大河ドラマで使われているなんて知らなあったので、あとで知って私の家族もおばあちゃんもびっくりでした。
私は、両親が共働きだったので、小さいころはいつも近くのおばあちゃんの家にいました。
私の中のおばあちゃんのイメージと言えば、「しぼり」。
いつも、一日中ちくちく布を縫っている、それがおばあちゃんでした。
私が小さい頃は、おばあちゃん以外にも何人かしぼりをしている人がいて、私のおばあちゃんはそのうちの一人という感じでしたが、今となっては、もう皆さんご高齢でしぼりを続けられなくなったり、お亡くなりになられたりと、伝統工芸であるしぼりをやれる人が減ってきています。
そんな中、今年89歳になるおばあちゃんは、今でも現役しぼり職人。
その腕は、大河ドラマで採用されるほど確かなのです。
昔は、おばあちゃんのしぼりは当たり前すぎて、何とも思ってなかった。しかし、そのすごさに気づかされたのは、数年前NHKの全国放送のドキュメンタリーの取材が来たとき。
「あれ?うちのおばあちゃんって、結構すごいひとなのかな?」
と思うようになりました。
(しかも、なんかおばあちゃんとその孫の関係をテーマにした筋になっていたので、私もちゃっかりテレビに登場。セニョリータ全国デビュー。)
それから、いろいろとネットでも「有松しぼり」を検索するとおばあちゃんの作品が出てきたり、有松しぼりの展覧会があると、必ずおばあちゃんの作品がひときわ輝いていたりして、おばあちゃんってもはや人間国宝!と思うようになりました。
おばあちゃんの名前を検索するとおばあちゃんの作品が出てきます。
しかし、やっていることってすっごく地味なんです。
朝から晩まで、一人テレビの前でちくちく。
これをかれこれ、80年くらい続けているということになると思います。
短気で、飽きっぽい私にはこんなおばあちゃんの生き方、できないなぁと思ってしまう一方、本当におばあちゃんはすごい人だなと思います。
一つのこと地味にず~っと続けてきたら、いつの間にか人間国宝に。
これは、すばらしい人生だ。
私のおばあちゃんは、自慢のおばあちゃんなのです。
って、なんでいきなり私のおばあちゃん自慢が始まったかというと、お母さんから現在JR名古屋高島屋で「ゆかたコレクション」ってイベントをやっていて、その中にある「有松絞りフェア」でおばあちゃんの作品が展示されているというころで、それをみんなで見に行ってきたよ~という写真が送られてきたからなのです。
(数年前、写真の一番右の反物で、私用にすてきな浴衣を仕立ててくれました。私の一生の宝物です。)
改めて、おばあちゃんの作品をみて、やっぱうちのおばあちゃんはすごいや!と再確認したのです。
おそらく、今現在おばあちゃんの代わりを務められる人はいないと思います。
つまり、おばあちゃんがしぼりができなくなったら、この技術はもう消えてしまうということ。
そう思うと、おばあちゃんが元気なうちに後世にこの技術を引き継がなければいけないと思う。
それは誰がやるのか?
私・・・?
という可能性を考えてみる。
帰国したら、無職だし、数年間おばあちゃんの下に弟子入りするのもいいかもなんて、考えてみたり。
でも、そもそも裁縫とかじっと座って何かするのとかあまり得意ではない私に務まらないよなぁなんて考えたり。
しかし、この技術を日本が失うのは悲しすぎる…
とか考えてたら、とりあえずおばあちゃんに会いたくなってきた。
この有松絞りのコーナーは5月2日までみたいです。
もし、GWお時間ありましたら、ぜひのぞいてみてください!
うちのおばあちゃんの自慢の作品が展示してあります!
高島屋HP
http://www.jr-takashimaya.co.jp/ladies/170418yukata/
私の花嫁姿を見るまでは、元気でいるよという約束守ってくださいね!
おばあちゃん大好き☻