グアテマラの学校行事

卒業式

日本からの便りは私の励みになります。

 

初めて私の生徒になったYからとってもうれしいお知らせ。

「先生、日本一になりました!」

技能五輪っていう技術を競う大会。

出発前に、日本一になると宣言してくれた、その言葉通り夢をかなえた。

次は国際大会。

「いつもどおり、バカみたいにがんばれ!」

っていったら、

「咲先生もですよ?」

と言われ、浮かない朝に元気をもらったのでした。

 

また、去年のクラス、最後の最後まで受験で闘ったS君。

「必ず卒業する」という約束をしてきた。

中間テストの点数、全教科報告してくれるというかわいさ。

彼は彼の場所で、日々を楽しんで生きているようで安心。

 

ついでにいうと、このブログもはじめてかれこれ半年以上が経ちましたが、他に楽しいこといっぱいあるだろう高校生活のなかで、こりずに読んでくれて、「いいね」をのこしてくれる生徒もいて、そんなつながりを感じ、力をもらっています。

 

生徒としてかかわったみんなの方がぐんぐん大きくなっていて、いつまでも「先生」だなんて値しない私ですが、こうやって時間がたっても、つながりを大切にしてくれている人がいること、すごくうれしいなと思う。

これもまた、先生という職の醍醐味なんでしょうね。

 

出会った一人一人の夢は、同時に私の夢でもあり、希望でもある。

心落ち着かせてそんなことを思ってみると、どんだけ夢と希望のつまった人生を私は生かされているんだろうと心が熱くなるのでした。

 

 

さて、グアテマラでは今週は、もう子どもたちにとっては、年末最後の一週間。

多くの学校で、卒業式が行われています。

 

昨日私も、午前校、午後校2つの卒業式に参加させてもらいました。

やり方は、学校によってさまざまなんですが、大まかな流れはどこも同じなようです。

 

朝、6時から準備したという会場!

いつもとは、まったく違って、とっても華やかな雰囲気!

 

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9時からと聞いていましたが、おきまりの1時間遅れのスタート!笑

女の子は、おそろいの民族衣装を身にまとい(この日のために、先生も子どももおそろいのものを新調する!すてき!)、お化粧もして、いつも以上にかわいくおめかし。

 

 

 

1人ずつ名前が呼ばれ、会場へ入場。

 

 

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6年生から5年生への校旗の引き継ぎ、

 

国歌斉唱、

卒業証書渡し、

先生からの最後の言葉、

1人ずつ写真をとって、退場。

という感じの流れでした。

 

グアテマラでは基本的に先生は移動しないので、教員のみなさんは子どもたちの成長を6年間ずっと見てきたわけです。

寂しさと誇らしさを胸に、激励の言葉をかける姿は心が熱くなりました。

 

 

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「ここからの未来、たくさんの困難があるだろうけれど、闘い続けなさいよ。夢をもって、夢がかなうまで、闘い続けるのよ。前へと進み続けるのよ。」

 

 

 

子どもたち、6年、7年間通っていた学校をこの日、卒業した。

半年前の自分の生徒の卒業式ともリンクして、この行事の間、私は「終わり」について考えていた。

 

何事にも終わりがある。

 

私のここでの活動にも、

今、一緒に笑っている人との時間にも、

そして、自分の命も。

 

あたりまえの時間、

毎日毎日同じ、

ずっと続いていくような気になっているけれど、

なんでも終わりは来るんだなぁって。

 

限りあるものだからこそ、目の前のものに価値が生まれるんでしょうね。

でも、その終わりを認識しないで、目の前のことを当たり前だってとらえている日々は、その価値に気づけないのかもしれない。

 

私も、ここでの活動はまだ始まったばかりですが、終わりを意識して活動していかねばと思いました。

そして、ここで出会った人、今はいつでも会える仲でも、一生の中で考えたら今しか会えない人。

おんなじ環境や現実も、自分の姿勢次第で見え方って大きく変わる。

感謝と感動の中で、生きる2年にしたいです。

 

 

日本文化紹介の申し込みがなかなかこない!

ってことで、来年度のパイロット校になるが校には直接顔出して、売り込むという攻めの作戦に入っております。

現在、申し込み人数3人!

 

少ない!ととらえるか、3人はいるととらえるか!笑

どんだけ集められるかわかりませんが、きっとこれもすべてなるようになると信じて、私は私にできる精一杯の準備をするしかないっすね。

 

あと、今週は何も特にやることはないけれど、軽食だけ食べに登校している子どもたちを使って、補習授業の練習。

 

実際に、子ども相手に試してみることで、うまくいくこと、いかないことが少しだけつかめ、ありがたかった~。

 

しかし、今日改めて気づいたんですが、やっぱり学びある環境を作るのは、日々の学習環境づくりがとっても大切だなぁと。

 

だってさ、活動中突然、教室飛び出て遊びに行っちゃったり、床でごろごろし始めたり、けんかして飛び出しちゃったり…。

そしてそれが連鎖するもんだから、10秒間の間に一気に、子どもが教室から全員いなくなったりと…。

 

さすがに目の前から子どもが消えたら、何にもやれないでしょ。

 

グアテマラの子どもの自由さには、学ぶところも多いのですが、いやはやこれでは、学びある授業は程遠い…。

 

補習授業は、別の学校でやるのですが、一体どうなることやら。

逆に何が起こるかとわくわくしてみたいと思います!笑

 

 

 

 

こんな感じで、楽しくやっています!

 

そんなはずなのに、なぜか夜になると別の感情が沸いてくる。

悩んでも仕方ないとわかっていること、

できることなら、考えない方がいいとわかっていること、

この先の見えない何かに漠然とした不安が押し寄せてくる。

 

そんな中、ふと夜空に広がる無数の星たちを見たら、思いっきり泣きたくなった。

 

いや、泣きました。

 

 

 

 

明日は午前校、午後校、夜間の大人の小学校、3つの卒業式にお邪魔してまいります!