フロリダに帰ってきて、再びカタの家族と1日を過ごしました。
私の頭は、ようやく英語モードに切りかえられたところだったんですが、今度はまたスペイン語モードにしなければならず、脳みそが混乱！
トリリンガルの頭の中は、こういう風になっているのかーと、新たな感覚を味わいました。
日本語は母国語なんで下手になることはあっても混ざることはないんですが、英語とスペイン語は構造が少し近いために、意識しないと一文の中に、スペイン語と英語ふがミックスして、口から出てきます。
自分自身に
「今は、スペイン語モードだよー！」
「この相手には、英語だよー！」
と言い聞かせて脳みそをモード転換して話さなければいけません。
これも多分、訓練すれば(こういう状況に何度も身を置けば)、ささっと転換できるのかもしれませんけど、今回の旅では頭が変な感じでした。
さ、話を戻して、フロリダのお家でくつろいでいたところ、仕事から戻ってきたカタが突然、
「サキ、ネイルに行くよ。」
と言ってきました。
私は、普段おしゃれとかしないし、ましてやネイルなんてやらないタイプ。
なので、「えー、あんまり興味ないー。」
とか言ってみたんですが、
「もう、サキは！ちゃんと自分をケアしなきゃダメでしょ！さぁ行くよ！」
と、ゆずりません。
しぶしぶ彼女に連れられて、ネイル屋さんへ。
ショップには、いろんな色のマニキュアがあり、私は目立たない薄〜いピンクを選んでみた。
さぁ、ネイルスタート。
ネイルといってもただ色を塗りだけではなく、まず爪の形を整えて、爪のカスを取り除いて、マッサージもしてくれて…
店員であるオッサンが、私の爪を一つ一つお手入れしてくれる様子をじっと見ながら、
なんだか、気持ちがよくなってきた。
私は自分に爪なんかこれっぽっちも大切にしようと思ったことなかったけれど、このオッサンはそんな爪を一つ一つ丁寧にお手入れしている。
不思議な感覚だった。
気分が乗ってきたので、足は別の色を選択！
引き続き、オッサンは自分では見向きもしてこなかった私の汚い足を一つ一つキレイにしてくれている。
(なんだか自分が大切にされている気分)
(自分はお姫様なのではないかという気分)
完成！
(写真だと、色が薄すぎておわかりいただけないと思うが、私にとってはツルツルできれいに見える！)
お手入れしてもらった爪を見ていると、なんだかウキウキ。
この経験を通して、いろんなことを考えていました。
世の中の女子は、こうやって自分が美しくなるように時間とお金を使うのか！
こんなにも自分を大切の扱うのか！
だから、化粧もするし、かわいい服も買うし、自分自身を頭から足の爪先まで、ケアしているのか！
女の子にもともとある
「美しくありたい」
という思い。
私は、すごく軽視してきた気がします。
軽視というか、その感情が自分にはない人間だと思っていました。
でも、このオッサンにお姫様のように爪を手入れしてもらうことで、
私の中にも、「美しくなりたい」という思いがちらついていることがわかりました。
そして、爪ひとつきれいになったら、他のところもきれいにしてみたくなった。
家に帰って、たくさん服をもっているカタの妹に、かわいい服を借りて、さらには髪まで編み込みをしてもらった。
すると、どんどん気分がウキウキしてきて、
「これが、女の子のかわいくなりたい！美しくなりたい！！って自然な思いなんだ～～！！」
と、30歳目前にして、感じた自分。
そんな自分になってみると、なんだか心も上向きになって、いい気持ち。
おしゃれやメイクをすること＝自分を偽ること、つくること、隠すこと
だと思っていたけれど、違うんだ。
自分を大切にしてあげることなんだ。
きっと。
来年は、もうちょっと女として、内面も、外見もどっちももっともっと輝ける自分になりたいな。
と思ったのでした。
15日間の旅がこれで、終わりました。
毎日、いろんな人にあって、
いろんな場所に身を置くことで、
普段は感じない感情、考えないアイディアがいっぱい浮かんでくる。
本当に気づきの多い旅でした。
この気づきをもうちょっと整理して、2018年に向けてスタートを切っていきたいと思います！！
