2週間にわたって行ってきた第一回目の学年別研修会が、ついに今日ラストを迎えました!
最後の学年は1年生。
1年生は、2クラスある学校も少なくないので、今日は今までで一番参加人数の多い36名を対象にした研修会になりました。
そういうわけで、人数は多くはありましたが、普段から仲良くさせてもらっている先生方も結構いたので、アットホームな空気で行わせてもらい、私もやりやすかったです。
1年生の授業では、遊びを通して学習する部分が多いので、今日はいろんな算数ゲームを行いました。
多くの先生が真剣にゲームに取り組んでくださり、会場は活気にあふれましたよ。
今日行ったゲームのほとんどは、教科書の指導書に書いてあるものをそのまま行っただけなので、なにも私がすごいものを提供しているわけではありません。
しかし、先生方は指導書のやり方説明を読んでも、書いてあることをあまり理解されていないようでした。
グアテマラの先生は、日本の先生に比べて圧倒的に普段から文字を読む習慣がないと感じます。
なので、この研修で一緒に指導書を読んで、そこに書いてあることを一緒に試してみるということだけでも、先生たちにとっては大きな意味があることなのではないかな。
この経験を通して、「指導書にはおもしろいことがいろいろ書いてあるんだ!」と気づいていただき、少しずつ自分の力で授業計画、教材研究をする習慣をつくっていってくださったらいいなと思います。
他には、「数の合成、分解」のテーマや「たし算」について私が教材や指導するにあたって、大切にしたいポイントをお伝えしました。
10の合成をビジュアル化する教材。
1年生の教材研究をしていて気づいたのですが、1年生の内容って簡単!誰でも教えられる!って思っていたけれど、実はここに小学校の算数教育のすべての基礎が詰まっていることを発見。
子どもたちにとって、数字はまだまだ、ただの形であったり、イラストみたいなもの。
具体物の操作を通して、だんだんその具体物を抽象化した「数字」というものの概念をとらえていく。
この橋渡しを先生方がうまくしてあげないと、2年生や3年生、ましてや高学年になっても数字の概念がよくつかめず、つまずく結果に。
なので、1年生の初期の段階で、具体物の操作を通じて、数の概念をつかんでいくことの大切さを今日はゴリ押ししておきました。
また、今日の研修でよかったこと。
それは、先週に撮影したある一人の先生の授業をこの研修会で鑑賞し、良い部分を共有したこと。
この先生は、パイロット校の先生なのですが、授業観察をした際に1年生の子どもにあった内容、具体物の操作から数字という抽象的なものへの橋渡し、そしてわかりやすい支持、子どもを授業に参加させる発問、支援などなど、すばらしい授業をされていて、これはすごい!まさに、私が伝えたい内容がぎっしりこの授業につまっている!と思ったので、先生にお願いして、翌日の授業を撮影させてもらいました。
そして、それを今日ほかの一年生の先生と一緒に見たのですが、やはり反応はよかったです。
私が先生たちの前で、がんばって模擬授業をするよりも、断然わかりやすく、そしてリアルで、より先生たちにも身近に感じることができる。
私も、本当は研修会で自分が活躍するよりも、ここにいる腕のある先生たちにもっと活躍してもらいたい。彼らからほかの先生がどんどんいいところを学んで、盗んで、先生同士で学び合う環境があれば、今後長い将来にわたって、持続可能授業向上が実現できると思うんですよね。
このような先生のいいところ紹介は今後もチャンスがあれば共有していけるといいな。
というわけで、全6学年の今学期の研修会が終了しました!
本当におつかれ、自分!
一気に、6学年分の授業計画と、教材研究をしたので、正直本当によく頑張ったと思います。
それと同時に、自分自身もとっても多くのことを学んだ期間でした。
この活動の全体のまとめとふりかえりについては、またゆっくり書きたいと思います。
今の心の解放感が半端ない!
ふ~、今日はいい夢みるぞ~~!