もう一週間が過ぎたんですね。
気づいたら終わっていました。
今週は、ご心配かけてすみませんでした。
気にかけて連絡くださった方も、ありがとうございました。
精神状態は不安定でしたが、予定していた活動はやりきりました。
今週から始まったパイロット校以外での授業観察、この一週間で延べ53人の先生の授業を観察させていただきました。
後半3日間は、8時から18時まで、お昼休みさえほとんどなく、ひたすら授業を見させていただきました。
一日の最後はヘトヘトになりましたが、この一週間はこの忙しさに救われました。
家にいて、一人でぼーっとする時間があると、やっぱり涙がでちゃうから。
外で働いている時間だけが、いつもの自分でいられた。
仕事があるって、やっぱりとてもありがたいことですね。
仕事で外に出てさ、子どもの純粋な瞳を見てさ、いろんな人と顔を合わせてさ、人と触れ合うこと、誰かと同じ時間、気持ちを共有する、そんな日々が、きっと今の心の痛みをいやしてくれるんだと思う。
一週間に、ありがとう。
授業観察でぎっしり詰まった、一週間。
その中でいろんな驚き、発見がたくさんありました。
まず、教室編。
朝一、教室をのぞいてみると、
ドーンと何かが広がっている!
「なんやこれ!?」
どうやらグアテマラの地図らしい。
独立記念日があった先週、子どもたちとつくったようです。
ジェンガのブロック、松の葉、砂、石…。
すごい作品。
他の教室も。
これを教室内でやっちゃうところがさすがグアテマラ。
しかも、このまま授業やります。
床でやります。
ちなみにこれは算数の授業。
いろいろびっくりでした。
教師編。
前から、わかっていたことではあるのですが、こちらの先生の学力の低さに、衝撃を受けます。
一番の衝撃は、目盛りの読み方がわからなかった先生がいたこと。
0から1の間に10個の空間がある場合、一つの目盛りが0.1となっているという概念がわかっていないようで、子どもに間違ったことを教え、間違った答えに丸を付けていて…
さすがに、口をはさみました。
わからないならわからないと言えるならまだしも、あたかもわかっているように子どもに教えるもんだから、子どもはそれを100%信じて授業を受ける。
なんか、怖いなぁと思いました。
研究授業とか以前に、教師の学力向上が最優先事項ではないかと思わされた一週間でした。
他にも、まじかー!?と思う内容、授業展開、先生の態度などなど目の前の現実に頭が痛くなることも多々。
しかし、その逆でこの市には、多くの素晴らしい先生がいることも分かった!
グアテマラの先生は教材大好き。
教材で遊びすぎて、授業内容やり切れない先生も結構いたけれど、頭だけではく、具体物を使って学ばせようとする工夫は素晴らしいと思いました。
(中には、本時と関係のない教材を扱う先生もいたので、教材も使い方次第ですが…。)
中には、子ども自体を教材にする先生も!
(2年生:横の線、縦の線、斜線、など異なる線について扱う授業)
これは笑った。
また、子どもとのコミュニケーション能力が抜群にいい先生がいて、私も先生の言葉、授業展開に魅せられ、あっという間に時間が過ぎていきました。
まだまだ、半分も市内の授業観察は終わっていませんが、この一週間でも大変いろんなことを学ばさせていただきました。
たくさんの授業を見る中で、さらに「いい授業ってなんだろう?」って私自身問われるわけなのですが、この一週間で感じたこと、
それは、いい授業の根底には
子どもと教師の間の「信頼関係」
があるという点です。
僕たちのために楽しい時間を作ってくれる先生、
僕たちのために一生懸命になってくれる先生、
僕のことを見ていてくれる先生、
そんな先生が大好き。
この子たちが楽しめるように、
この子たちがもっと理解しやすいように、
この子たちが自分で考える力がつくように、
だって、この子たちのことを愛しているから。
そんな双方の力が働いているとき、授業はいいものになる。
そんな共通点がある気がしました。
いろんな方法論を語ることもできるんだろうけれど、授業の根底には、「愛」がないと何をのっけてもうまくいかないと思う。
「愛」
いい言葉ね。
あぁ、また泣けてきちゃったよ。