心と会話

歯ブラシから学んだ教訓

書いた方がいい内容はたくさんあるというのに、全く関係ないことを書こうとしている私。

でも、こうしてふと浮かび上がる感情とか、思考とかを書くことが、好きなんだよな。

 

先日、歯医者に行った。

毎回数カ月に1度、定期的に衛生士さんに見てもらって、口腔内の状態とか、歯磨きの磨き残しなどがないかチェックしてもらっている。

そこで、大体私は磨き残しがあって、いつも「またうまく磨けなかったなぁ」と反省し、次の日からもう一度しっかりと磨こうと心改めるのであった。

私は、いつも歯ブラシは、この歯医者さんで買うものをもう10年ほど使っている。(もっと長いかも)

一カ月に1本のペースで使っていたので、協力隊に行く2年間は一気に24本買っていって、毎月一本ずつ使うことで、任期のカウントダウンの役割も担っていた。

なぜこの歯ブラシにこだわっていたかというと、

「歯医者が薦める歯ブラシなのだから間違いない」

という考えがあったし、使い慣れていたからだ。

そういう考えで、かれこれ10年以上同じ歯ブラシをつかってきた。

でも、この前の検診がある数日前、替えの歯ブラシがもうなく、今使っているものはもう毛先がくたくただったので、仕方なくスーパーで見つけた適当なものを購入。

数日間その歯ブラシを使ってから、検診へ行くと…。

「とてもよく磨けていますね!磨き残しがほとんどありませんよ。」

と、過去最高の結果をたたき出した!!笑

今まで「歯医者の歯ブラシ」の効用を信じて、10年以上浮気することなく使い続けていたのに、ふといつもと違う歯ブラシを使ったら、なんといつもより磨けているだと!?

 

そこで思った。

もしかして、私はいろんなものをこのように決まった考えで世界を見てるのかもしれない。

凝り固まった考えで、「絶対に正しい!」と信じて疑わず、自分のやり方をかえようとしないところが。

でも、少しだけ新しいことを決まりきったやり方の中で試してみることで、ものすごい扉が拓けることがあるのかもしれない。

きっと大人になると、変化を嫌がるのが人間。

安定が一番。平穏が一番。

変化しないことが、安心。

でも、そんな中でも、いつも柔らかい心を持っていたい。

自分は、正しくないかもしれない。
他の人のやり方の方が、よいかもしれない。

自分の道を信じることも大切だと思う。
でも、異なるものを受け入れる心、それはやっぱりいつでも持っていたいと思った。

歯ブラシの教訓。