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スペインの高校教師

昨日のUCCコーヒー農園ツアーで一緒になった、スペイン人のご夫妻。

ジャマイカに来て英語ばかりだったので、スペイン語が後ろから聞こえてきて、おや?と思い、私から声をかけました。
久々にスペイン語が話せて楽しかった。
それで、話を聞いてみると旦那さんはスペインの公立高校で歴史を教える先生なんだと。
で、彼から聞いたスペインの教員労働環境の話が衝撃的だったので、書いてみたいです。 
スペインの公立学校の教師は、毎年7月8月の2ヶ月は丸っとお休みなんだそうです。(その間も給料は出る)
それで彼らは毎年世界を旅行しているらしいのです。
で、私がなんで今年は9月にきているの?
と聞いたら、こんな風に言われました。
「今年は、4月ごろに大けがをして手術をしたんだ。それでずっと療養していて、7、8月も療養していたから、バケーションを十分楽しめなかった。だから、その分を振り替えてもらって今年だけは9月がお休みなんだ。」
と。
私にとっては衝撃でした。
なんと我々とは違う文化なんだ!
まず、毎年2ヶ月まるっと休めるなんて、それだけでもすごすぎること。
(日本では基本的には長期休みも毎日出勤。)
そして、もしケガなどして療養するとしたら、職場に迷惑かけてすみませんーと罪悪感の中で心休まらない。
そんな中、
バケーション楽しめなかったから新学期始まっていているけどお休みちょうだい!
なんて絶対に言えない社会。世間も学校も絶対に理解できない考え方でしょう。
でも、彼によるとこうやって休みを使って世界を旅して、そのお話を生徒に聞かせてやりたいんだって。
それで生徒たちもとても喜んでくれるんだって。
「じゃぁ、このお休みを楽しむのも仕事の一環だね!」
と言ったら、
「まさにその通り!」
と言っていました。
私は、本当にそう思いますよ。
教師っていう子どもにとって身近な存在の大人は、もっといろんな世界に触れて、いろんなものを見て、体験して、学び続ける存在であるべきだと思います。
でも、今の教員の労働環境ではそれは本当に難しい。
かなりのエネルギーの持ち主でないと、あの仕事量をこなしながら別の世界をもつなんて、できることではないと思います。
私は、教師としての学校での時間は好きですが、ずっとここだけにいたら自分の世界がとても閉鎖的になってしまうと感じました。
だから結局今年の教員採用試験は、受けませんでした。
日本の教師の労働環境は、最近話題にもよくなり、少しずつ改善されている傾向もあるにはあります。
でも、いくら時間が経ってもきっと、日本とスペインの学校の先生の働き方はこれからも全然違うんだろうなぁと思います。
日本には日本のよさがあるし、すべてを海外のマネすればいいとは思わないけれど、課題は明らかに存在するのだからもう少し海外の教育制度とか、教員の働き方とか見て、いいところは柔軟に取り入れることはできないのだろうか?
と思ってしまう。
きっと簡単なことではないと思うのですが、例えば50年後、100年後の日本の学校の先生たちは、もっと自由にいろんな世界に飛び出して、その経験を自由に語れる学校があったらいいなと思います。
まずは、自分から。

ブルーマウンテンからの眺め。