最近、お気に入りの時間がある。
事務所でする、カウンターパートとの無駄話。
仕事とは関係ない話をする。
例えば、今週末にあるベリーズとグアテマラの国境の境界線問題に関する世論調査について、一体どういう問題があるのか聞いたり、
結婚生活ってどんな感じなのか聞いたり、
家にいるお手伝いさんの給料ってどれくらいなのか聞いたり、
そういうお手伝いさんとして働く、10代の女の子たちの暮らしや貧困を聞いたり・・・。
逆に、向こうは日本の食べ物のこと、
日本人の給料のこと、
どんな働き方をするのかということ、
とか、
私の任期は延長できないのかとか、
もう一回応募しなおすことはできないのかとか、
もし、いい人いたら、グアテマラに一生住むかとか、
そんな質問を受けたり。
「さきは、美人だし、頭もいいし、素敵な心をもっている人だから、絶対にいい人見つかるよ。家族ができたら、紹介してよね。」
とか、励ましてくれる。笑
私のカウンターパートは、私が遅刻しても、早退しても、嫌な顔しない。
くしゃみ一つすると
「風邪ひいているの?大丈夫?体調悪かったら帰ってもいいよ。」
とすぐに私の体を心配してくれる。
今日は、初めて彼と小休憩をとりに近くの食堂でコーヒーをのんだ。
前はこんな風に、二人でどっかのお店に入って、おしゃべりするなんて思いつきもしなかった。
だって、彼といるといつもイライラしたから。
今となっては、大して仕事していないのに、休んで一服して、カウンターパートとおしゃべりしている自分。
そんな瞬間を味わいながら、カウンターパートと私の関係性の変化にひそかに驚いていました。
去年までずっと、ずっと、彼はいつも私の悩みの種でした。
・仕事がおそい。
・言われたことしかやらない。
・すぐにネガティブ発言する。
・私が行う活動に同伴してくれない。
・私の活動を人ごとのように見る。
・仕事の優先順位がおかしい。
などなど。
いつもいつも彼の行動にいらいらしていた私。
(はぁ~、このカウンターパート、使えない・・・。)
そんな風に思っていた私。
でも、いま私は自分のカウンターパートのことを日々好きになっていく。
こんなに優しい心の人は、なかなかいないし、
最近は、熱意をもって仕事をしているのも伝わる。
私がマイナス発言しても、すぐに温かい言葉で全力で励ましてくれる。
いろんなことを彼と話したいと思うし、
いろんな時間を共有したいと思う。
どうしてこんなに彼を見る目がかわったんだろう?
彼が大変身したのか??
私が、変わったのか??
たぶん、彼も変わったし、私も変わった。
私が変ったこと。
それは、人を自分の価値観でジャッジしなくなったことだと思う。
というか、自分が自分自身に課すルールがだいぶなくなってきたことで、人も裁かなくなったのだと思う。
今思えば、私が彼にいらいらしていたことは、自分が自分に課していたルールに彼が違反していたからだ。
例えば、
仕事は効率的にやらなければならない。
時間を無駄にしてはならない。
常に全力で働かなくてはならない。などなど。
そんなルールを日々違反する彼にイライラしている毎日だった。
しかし、自分自身がそのルールを手放した。
効率的にやるのもいいけれど、楽しみながらやれたらそれでいいよね。
何もしない時間や、休憩の時間も大切だよね。自分の心が健康でいることが一番いいアイディアも浮かぶしね。
毎日、全力じゃなくってもいい。ダラダラする日があってもいい。
そんな感じで生きるようになった。
そこからかな?
カウンターパートが大変身したように思えたのは。
でもよく考えると、大変身したのは、実は自分だったのかもしれない。
彼と働くのもあと2か月。
もっといろんな無駄話したいです。