算数委員会

「よそ者」の私とここの未来

今日の学校まわりは、私がこの市で一番と言ってもいいくらい信頼を置いている委員会メンバーの女性の先生とまわりました。
彼女は去年の教員テストで満点、今年のテストも満点に極めて近い点数。
さらに、人当たりも良く、でも正義感があって譲らないところは譲らず、相手が納得できるように論理的に説得できる人。
ここで、気づいたことがあります。
彼女と学校まわりをすると、私が一人でまわるときよりも、先生たちが日頃抱えているいろんな疑問をバンバン投げかけてくる。
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そして、その疑問に対して、わかりやすい言葉で、真っ当な答えを返す彼女。
気づいた。
外国人の私が、限られた語彙と経験で話すよりも、グアテマラ人同士で問題を解決していった方が、出口は開きやすいのではないのか?
だって、いくら頑張っても私は所詮「よそ者」なのです。
どれだけやってもスペインで
語で表現豊かに100%言いたいことはを言えないし、どれだけ頑張ってもグアテマラ人だけが知る苦労や背景はわかりきれない。
だったら、ここで起こっている問題に真摯に向き合えるのは、きっとグアテマラ人自身なんだと思う。
この気づき、私は悲しかったのではない。
むしろ、とても嬉しかったのです。
グアテマラ人が、グアテマラ人同士で、自分たちの国をよりよくしていくシステムができたら、ここはきっともっともっと素敵な国になる。
そして、いつまでもよそ者が支援し続けて、このよそ者に頼り続けるシステムから脱却できるのです。
私たちボランティアがでしゃばりすぎることは、彼らの本来もっている可能性や底力の芽を潰してしまうことにもなり得ます。
だから、私は今年はもうがんばるのやめているんです。
すると、もう見え始めている。
グアテマラ人同士で、新たな世界に花を咲かす芽が。
訪問した先生たちは、委員会の彼女の訪問にとても感謝していました。
「わざわざ足を運んでくれてどうもありがとう。いつも疑問に思っていたことを、聞ける人がいてよかった。」
と。
また、はじめはすべての学校への訪問に私が同行する予定でした。
でも、時間の問題でどうにもこうにも予定が組めず、結局委員会のメンバーのみで数校訪問してもらいましたが、全くなんの問題もなかった。
(私いなくて、本当に大丈夫かな?)
と心配していた私は、多分中学生の子どもをもつお母さんが、(一人でおつかいできるかしら?)と心配していたようなもん。
私が思うより、ずっとずっと彼らは自分たちの力でいろんなことがやれるのです。
帰国まで3ヶ月半になりました。
どんどん私はここから消えても大丈夫な存在になりつつあります。
つまり、
いい感じです!

おまけ

マス計算以外にもかけ算の暗記のための活動を行なっている先生もいました。

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筆算の書き方をとても丁寧に教えている先生も発見。

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また、何も事前に知らせずに訪問したにもかかわらず、以前に比べて黒板の使い方にも変化が見られる教室がたくさんありました。
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うん、
確実にこの市の算数教育で、何かが動きはじめている手応えあり!


この市の未来に一緒にワクワクしたら、ワンクリック!