算数委員会

グアテマラ人の底力

昨日のこと。
 
算数委員会主体で初めて行う研修会の最終確認のための会議を行いました。
 
直前まで、正直「これ、大丈夫なん??」と思うことは多々あって、私の仕事のペースと、グアテマラ人の仕事のペースには、相変わらずずれを感じます。
 
でも、
ここでまた私が出しゃばっても、どうせそれもあと4か月しかできないことだし、ここで彼らの力でできなければ、その先も続かないでしょうと思って、今回もほぼほぼお任せスタイルを貫いてみました。
 
 
そして迎えた算数委員会の会議。
 
40分遅れて、笑顔で入ってくるグアテマラ人に、やはり突っ込みたくなる私。
 
で、さっさと内容を進めないと間に合わないぞ!
とせかせかいつものように、突発的に話を出してフライングしようとした私にカウンターパート、
 
「じゃぁ、時間もないしやること一つずつ確認していこう。まずは、今年の計画についての発表について、みんなで確認しよう。」
 
と、
 
どんどん会を仕切っていく。
 
他のメンバーが好き放題言って、話がそれそうになっても、彼が
 
「で、結局この部分どうするの?これでいいの??お~い、○○聞いてる?」
 
と、ちゃんと本題に戻してくれる。
 
 
あれ??
 
カウンターパート、こんなことできる人なんだっけ??
 
私の中の彼のイメージは、「優しすぎる性格が邪魔して、リーダーシップなどはとれない人、決断力がない人」
というものだったけれど、なんか私の知らない彼がいるぞ・・。
 
なんか、いつもより言葉が力強い。
 
 
そして、他のメンバーも面白い。
彼ら、12月の国内研修会で、私の知らないところで勝手に専門家や技術顧問の方に、他の先生に見せる用のインタビューをしていた。
そのビデオの確認。
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間延びしてしまうところがあったので、編集しようという声が。
 
(ムービーメイカーでちゃちゃっと私がやっちゃうか)
 
と思っていたら、「俺やるよ。」といって、ものの数分でめちゃくちゃかっこよく編集していた。
 
 
私(なんなん??こんなことできたん??)
 
 
 
で、研修会の核となる授業観察のポイントパワーポイントをみんなで意見を出しながら、修正していく。
 
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みんなそれぞれにたくさん意見をだして、会議はダイナミックに進んでいく。
 
その感じがなんか日本のそれとは、何かが違うきがしました。
 
 
時間的にとてもきついスケジュールの研修会。
 
そこで、驚いたことに「タイムキーパーとかつけるか」なんて案も。
 
時間にルーズなグアテマラ人が、一分刻みのスケジュールを立て、それを実行するための策を用意しようとしていることになんだかとても驚きました。
 
私(時間の予測とか計算とかできるんだ!)
 
 
で、どんどん会議は進んでいき、40分遅れでスタートしたのに、予定時間の10分前に終わるという、なんともダイナミックな展開を見せてくれた彼らの会議。
 
グアテマラ人の底力って、すごいなぁ~~。
 
 
そんなことを思うと同時に、いままで自分はどれだけグアテマラの人を過小評価していたんだろうと思いました。
 
いままで、「これはグアテマラ人には、厳しいかな」とか「難しいかな」とか思って、自分で動いてしまうことがたくさんありましたが、
実際には、おもいきってまかせてみると、やる力をもっているし、面白い展開を見せてくれる!
 
 
あらためて、自分ががんばらないことの大切さを実感。
 
一番の変化は、やはりカウンターパート。
 
これまでずっと彼について悩んできた私。
 
でも、最近の彼は、とても燃えていて、午後も別の仕事があるというのに、今日も午前の勤務時間を大幅にオーバーしてまで、明日に控えた研修会の準備をしていました。
 
 
 
 
明日から2日間にかけて行う、学年別研修会。
 
去年は、私一人っきりで6日間、合計200名近くの先生を相手に行ったときは、体力も、気力も、本当にへとへとになりました。
でも、今、こんなに心強いチーム10名で迎える明日の研修会、とても楽しみです。
 
私の役目は、ほぼほぼありません。
 
明日も、がんばらずにまわりが輝くのを楽しみたいと思います!!
 
 
さぁ~~、どうなるかな?