現在、教員学力テストの返却と教科書の進行状況を調査するために、パイロット校以外の学校をまわり、一人一人の先生に会っています。
去年も、この時期に同じように学校まわりをしたので、その当時のことを思い出したりも。
今回まわっていて思うのは、この一年で先生方の私に対する態度が変わってきたなぁということ。
一年前は、先生方とはほぼほぼ初対面。
むこうも
「誰だこいつ?」
と思うところが内心あったと思います。
また、いろいろ質問しても、自分の弱点?を見せないように見栄をはっていたようにも見えたのですが、今回の巡回では、そのような壁を感じることも少なく、先生方も快く笑顔で私を迎え入れてくれます。
「いつも、ありがとうね。丸付け大変だったでしょう?」
「本当、この市のために力を尽くしてくれてありがとう。」
など、ねぎらいのお言葉をいただいたりもします。
パイロット校以外の先生とは、日常的には今年は一緒に働きませんでしたが、それでも私の研修会への参加や、私発信の校内プロジェクト(ARME)で勉強したりと、一緒に多くの活動をしてきました。
直接のかかわりは多くはありませんでしたが、陰で私の働きを見てくれ、評価してくれていることは、単純にうれしいなと思います。
陰口?文句?も言われているなぁと感じることも少なくありませんでしたが、少なくとも私に直接声をかけてくださった先生方の言葉には嘘はないように感じました。
また、今日驚くことが。
ある学校に行った時、
「ようやく来た!!ずっとサキがくるの待っていたのよ!プレゼントしたいものがあるの。」
と。
どうやら、この先生は自分でウィピルの刺繍をやって売っているそうなんですが、それをなんと私にくれるとのこと!
ウィピルの刺繍には、デザインによってかかる時間も様々ですが、とにかく時間がかかるので、一着がとても高価なのです。
「いつも持ってきていたんだけど、今日は持ってこなかったから、夜おうちに渡しに行くね!」
と。
そこまで深く関わった先生ではないのに、いきなりこんな素敵なことを言ってくれるので、本当に??という気持ちと、うれしい気持ちと半分半分。
でも、先ほど、本当にお家まで来てくれて、5着くらい自分で縫ったウィピルをもってくてくださり、私に好きなの選んでいいよって。
どの刺繍もとても細かく、丁寧で素敵でした。
私が気に入ったのは、これ!
みどりは私の好きな色。
これは、クロスステッチでできたもので、3か月かかった作品だとか。
でも、きっと買うと高価だろうし、なんだかタダでもらうのは、申し訳なくって、
「私は、なにもあげていないのに本当にいいの??」
と何度も聞いたんですが、
「いいの。サキは、私たちのためにた~くさん働いてくれているじゃない。」
と言って、本当にプレゼントしてくれました。
私、もしかしてとっても愛されている??
うるうる。
グアテマラの人ってさ、
なんていうんだろう、
本当にやさしいなぁと思うことがあります。
そのやさしさに裏も表もなく、純粋に人にやさしい。
私は、彼女のようになんの見返りも求めず、こんなものを人にプレゼントできないよなぁと自分の心の器を見つめ返してしまいました。
先生、ありがとう。
こんなグアテマラのために、また新たに頑張ろうという気が沸いてきました。
来年は、半年という短い時間ですが、パイロット校を変え、また新たな環境で新たな先生方と一緒に働く予定です。
どんな出来事が待っているんだろう?
なんだか楽しみになってきました。
わーい!