★よい変化
【参加者の様子】
・互いの間に安心感があり、発言の回数が増えた。
・アイスブレークを入れたことで、笑顔でスタートできた。
・発音がよくなってきている(特にグアテマラ人)
・グアテマラ人のやる気が以前より上がってきており自ら私に疑問を連絡してくるなど、積極性が見られた。
・反応が早くなってきている。(反応の回数も増えた)
・反応の種類も増えてきた。
・ヘルプを出すことも慣れてきた。
・質問をプレゼンの途中で入れたことで、以前よりも会話が双方向。
・感想を英語で言えるペアがあった。(お互いの国へ行ってみたいと言っていた。)
・英語の文型をそろえることで、少しは話が通じる瞬間が多かった。
・理解できなかったときは、それを相手に英語で伝えることができた。
・自分の英語を相手が理解できなかった場合、For example, で例を出し相手に自力で伝えることができたペアもあった。
・用意した英文以外に、即興で考えた感想や質問を投げかけることができた人が数名いた。
・質問を投げかける際、相手がわかっていなさそうなら2回言ったり、ゆっくり言ったりと、聞き手への配慮ができるようになってきた。
・一回目より楽しかったという感想が多かった。
【ハイライト】
・互いの名前を呼び合いながら、質問を投げかけるのはとてもよかった。(最年少ペア)
・9歳のグアテマラ男の子が、どうしても相手がわからないと判断したときに、自分でネット検索し、画像でものを見せるという行動をした。こういう語学力以外の機転の良さ、柔軟性が実際のコミュニケーションでは非常に重要。
・事前に用意していた英文ではなく、その場で考えた質問やコメントを言える人が数名いた。
★課題
【環境】
・ネット環境が悪い。途中で切れて、続けられなかったペアが1組あった。
・グアテマラは、日本よりも部屋の中が暗いため、夜に会話をする場合、顔が暗くて表情が見えにくい。(グアテマラ側には、照明の角度を工夫するなどしてもらえるといいな)
【個々の能力】
・単語を知らないことから、コミュニケーションが滞ることがある。
(→ただ、そのことに参加者自身が自ら気づき、自分の力不足を肌で感じたことに価値がある。ここから真の学習者になれる。)
・発音が悪いために、伝わらない。はやり、発音は死活問題。
・相手が理解していないかもという想像力がまだ足りない。会話が迷宮入りしそうなときは、私が出なければいけないことが多かった。
【ファシリテーター】
・助け舟を出すときと、ただ待つときの見極めが難しい。助けを出すぎると、自力で伝えようとしているところを遮ってしまうこともあるため、見極めが重要。
【指導者として】
・そもそも私自身の英語力が低い。発音指導もしているが、私も完璧ではなく、また語彙力もネイティブではないので、上手な言い回しを伝えきれないもどかしさがある。自分の英語力を今後磨いていく必要性を感じている。
★全体の感想
明らかに2回目の1対1交流会では、各ペアで緊張感が激減し、自然な反応や会話のやりとりができるようになってきた。それぞれにインタビューしてみると、「2回目で相手のことがわかった上で話ができたから、安心して話せた。」や、「相手の英語が自分が用意していたものと似ていたから、わかりやすかった。」(これは、同じ指導者がそれぞれの国の生徒にレッスンをしているからだと思う。)など、どの子も1回目よりも「できた!」という感覚があるようだった。
同時に、課題は何か?とたずねると、ほぼ全員が「単語がわからない」と答えた。そこで、私は実際のコミュニケーションでは、いかに単語を知っているかどうかがすべてであり、語彙が増えれば増えるほど幅広い会話が可能になるということを伝えた。こうして、参加者自身が語彙を増やしていくことの重要性を肌で感じられたことが今回の重要な学びであったと思う。
今週末の交流会は、グループ会話を行います。
当初は2対2の予定でしたが、変更があり3対3で行います。グループ会話としては、少し人数が多い気がしますが、どのようなことが起こるのか、課題は何か、会話がはずむ要因はなにかなど、いろいろと勉強させてもらおうと思っています。
このプログラムも残すところあと1週間。最後まで、参加者の皆さんと共に挑戦し続けたいです!