そして、今日は教育学区長も最初にあいさつをしてくれました。
グアテマラでは、権威者の一声というのはとても重要視されるので、彼の存在はとてもありがたいものでした。
いちゃもんオンパレードで研修内容を終えることができなかった昨日の反省より、カウンターパートが、
「参加者にプログラム内容がいっぱいだから、質問は一番最後にまとめて聞くってことをはじめにはっきり言わなきゃだめだよ。」
と昨日から言っていて、その通りにどちらのグループでもそこをしっかりとおさえた上で、会をスタートしました。
はじめにマス計算の紹介。
去年とったビデオで参加者の人たちに、活動の概要をつかんでもらう。
今日は、参加者の中に、このビデオのクラスの先生がいて、ちょっと恥ずかしそうにしていましたが、なんかうれしそうにも見えました。
ここにも、去年からの活動のつながりが見えることに、私もうれしい気持ちが。
昨日はいちゃもんオンパレードだったマス計算の体験。
今日は、なんの問題もなく、スムーズに進みました。
参加者全員が実際に体験し、来週からこの活動を全市内で行うことを説明。
ここを担当していたメンバーは、去年のパイロット校の先生で、この活動も一年を通してやってきた人で、この活動のやり方や意義を熟知しています。ですから、説明もとても分かりやすく、説得力があり、とても頼もしかったです。
私はただ見ているだけでしたが、ここにも去年の自分の活動とのつながりが見えて、うれしかった。
会は、順調に進み、「授業観察の視点」のワークショップ。
ここでは、常に頭を抱えていたグアテマラのあるある問題に対して、グアテマラの算数教育隊員で練りに練ってきた、授業観察の指標を用いいるなかで、メンバーがその項目をひとつひとつ説明していきます。
「学習規律」についてのビデオ比較。
「子どもの学習状況について」
ノートの意義や使い方などについて写真で紹介。
一昨年、去年と授業観察を一年間行ってきて、たくさん見つかったここグアテマラの課題。
その課題をまずは、認知できるようにつくったこの授業観察シートグアテマラ版。
これを委員会メンバーがよく理解した上で、自分の言葉で参加者の先生に伝えてくれるものだから、私がつたないスペイン語で伝えるより、数倍もわかりやすく、説得力があり、とてもいい感じでした。
やっぱり、グアテマラ人がグアテマラ人に研修した方が、効果的な気がするな。
ここらへんで、参加者の疲れた様子を見て、
「ディナミカはさもう」
といって、グアテマラ人が大好きな、ちょっとしたゲームをいれて、空気をリフレッシュ!
ちなみに、このディナミカも任国内研修でやったやつのパクリ。
時間通りにいい感じに進み、今日は事後検討会の時間もちゃんととれました!
5グループに分かれて、委員会メンバーを中心に、検討会の進め方を確認しながら、実際にみんなで体験。
委員会メンバー自身が、この機会を通して、もう一度しっかりと進め方を熟知できたのがよかったと思います。
他の参加者に対して、とても堂々と指導できていました。
はじめて体験する、協議会のやり方でしたが、参加者の人たちも理解が早く、短い時間でさっとやり方をつかんでくれました。
最後には、全体会の時間も設けることができました。
すべてが、プログラム通りに進んだ今日の研修会。
昨日もすばらしかったけれど、今日また更にパワーアップした委員会の人たちの姿に、もう脱帽です。
本当に、彼らの働きがすごいです。
研修会後は、さっそく今日の反省と、今後改善していった方がいいことを話し合っていました。
ほんっと、このチームはとても団結力があって、見ていて気持ちがいいです。
きっと、みんな一人一人が心からの思いで動いているからかな?
誰も士気が下がるようなマイナス発言をするような人はいなく、困難があっても、次はどうするか?ということをいつも話しています。
とまぁ、だらだら書いてしまいましたが、本当に本当にすばらしい2日間でした。
彼らが一生懸命研修会を組み立てる姿をほかの先生も見て、きっと何かを感じたと思います。
ここからこのサンティアゴアティトランの教育が、なんだか動いていきそうな気がします。
いま、とってもここの未来が楽しみです!
この委員会のメンバーに今、火がついていて、彼らがどんどんここの教育を変えていこうとしています。
これもすべて去年、算数教育隊員みんなで力を合わせて行った任国内研修会の賜物。
あそこで、このメンバーに火がついて、顔つきが明らかに変わった。
本当に、あの研修会を、他のボランティアと協力してやり遂げられてよかったです。
あの研修会のために、悩んだことも、使った時間も、体力も、すべて今ここに生きていることがうれしい。
いろんな人に、あらためてありがとうを言いたいです。
研修会後は、またもやみんなでパティンをいただく!
すばらしいチームに囲まれて、私ももうなにも不安がありません!