こんにちは!
昨日、JICAから教科書の指導書を印刷したものが届きました。
本当なら、グアテマラ政府が発行するとことですが、まったく現場に教科書類が届かないので、今回に限り特別ボランティアが活動している地域へ事務所が送ってくださったのです。
これをみて、私は日本国民の皆さんに感謝しました。
これも、全部みなさんの税金から届けられているものなんだと思うと、絶対に無駄にできないなと。
それと同時に、やっぱり日本ってすごいなって。
自分の国のことだけではなくて、他国にまでこんなにも大量の資金を送って、支援ができるなんて。
私の活動費、生活費もすべて日本の税金から出していただいています。
日本で働いているときは、「こんなに税金いっぱいとられて…」って思っていたけれど、そんなお金がこんなところに届けられているんだって、その教科書見て本当に、日本とそこで税金を納めているみなさんに感謝しかありませんでした。
本当に、ありがとうございます。
大切に使わせていただきますね。
今日は、少しすっきりしたこと、びっくりたまげたこと、ほっこりうれしなつかしいことがありました。
1、少しすっきりしたこと
嫌われている学校の先生と、面むかって話をしてきました。
まず、とにかく謝罪。
私に悪気があったわけでも、間違ったことをしたとも、正直思えない状況ではありますが、とにかく私の存在、私の行動で相手が気を悪くしたということ自体は事実。
ここでは、自分を守ることは一切意味がないと思い、とにかく謝罪。
私は、あなたたたちと働くために日本から来たので、私はみなさんと今年一緒に仕事がしたいと伝えてきました。
時折、笑いもあったりと、思ったよりもやわらかい雰囲気で話し合いをさせていただきました。
先生方がたまっていた不快に感じたこと、困っていることなど、何人かのお声を聴かせてもらいました。
私の思いに対するある先生の答えは、
「それでも、私は一切あなたに自分の教室に入ってほしくないし、研修会にも行きたくないし、一緒に仕事はできない。」
というものでした。
他の先生も、とにかく教材がないから仕事ができない、それでもやれという方がおかしい。現場のことをわかっていない。
これは、私の問題じゃなくて、グアテマラの教育の問題と言っていましたが、先生方はいろんな思いを伝えてくれました。
先生方の言い分を聞いて、本当は言い返せることがたくさんあった。
誤解されている部分がまだまだあることもわかった。
でも、ここで私が何を言っても伝わる状況ではないし、言っても理解されないことだと思ったので、なにも言わなかった。
とにかくごめんなさいと、一緒に働きたい。
その思いだけをひたすら伝えました。
最終的にすべては分かり合えなかったと思いますが、本当にこの機会があってよかった。
特に問題があった先生とも、最後は笑顔でごあいさつができたので、すっきり。
これで、道であっても気まずい関係ではなくなったぞ。
やっぱり、こういう人間関係のいざこざは面と向かって話すが一番!
すっきり。
2.びっくりたまげたこと
今日、パイロット校の一つへ授業観察&研修会をしに訪れてみると、どうも校長室がすっきり。
「あれ?チコ(校長先生のあだな)は?」
とそこにいた先生に聞いてみると、
「あ~、昨日退職したよ。そういうわけで、今この学校、校長先生はいないのよ。」
うっそ~~~~ん!
そんなことって、あるの???
聞いていないぞ~~!
だってさ、この学校をパイロット校に選んだのも、この校長に可能性を見出して選んだんだのに!
さすがグアテマラ。
日々、どんなサプライズが待っているのかわからない。
というわけで、ごたごたしていたので今日の研修会は延期にして帰ってきました。
おもしろいでしょ。
3.ほっこりうれしなつかしかったこと
家に帰宅すると、短大の時の友達からメールが。
「近江先生が私たちの作品をYouTubeに公開したのでよろしく、とのことです。」
自分の人生は、今まで出会った人すべての人からつくられていると思うけれど、中には明らかに私の人生を変えてくれたという人がいます。
この近江先生という人は、確実に私の人生を変えた人の一人。
短大時代、鬼教師とよばれ、多くの人から恐れられていました。
私も実際に自分のへったくそな英語の発音をぼろくそにののしられ、涙ながらに練習したこともありました。
しかし、この先生についていきたいと思ったのは、それまでここまで一つのことに情熱を注いで生きている人を見たことがなかったし、不器用な影に潜んでいる本当の優しさ、そして誠実さに惹かれたから。
そんな師匠に英語を表現するということのおもしろさを教えてもらい、この先生と出合って、日本の英語教育に革命を!と思って留学も決めました。
そんな先生にご指導いただいたこの英語の朗読劇。
そして、この作品は特に思い入れがある作品。
みなさんは、世界第一次大戦のときの「クリスマス休戦」ってご存知ですか?
ドイツ軍とイギリス軍が激しい戦争の繰り広げている中、クリスマスの一夜だけはお互いに休戦しようという約束を交わし、さっきまで殺し合っていた敵同士が、その一日だけは友として酒を交わし、プレゼントを交換し、ともにクリスマスをお祝いするという本当にあったお話。
詳しくは、ぐぐってみるか、「戦場のアリア」という映画をご覧ください。
この作品は、このクリスマス休戦についてのものなのですが、私たちはこの作品をつくるにあたり、歴史を勉強したり、映画をみたりといろいろとその同時のことについて調べました。
今でも覚えているのが、練習しているときに
本当に当時の人の思いが自分の心に入ってきて、涙が浮かんできたこと。
何のために殺し合うのだろう、
なぜ、平和に暮らせないのだろう。
みんな自分と同じ人なのに。
考えさせられる、作品です。
英語の発音がところどころ聞き苦しいですが、よければ見てみてください。
まだ10代のセニョリータです。
もう9年も前なのかぁと思うとびっくりです。
このころは、本当に何でもまっしぐらに生きていたなぁ。
そんな自分からアラサーの自分を励ましてもらえました。
それにしても、近江先生、いつの間にこんなにyoutubeシリーズ出していたんだろう・・・。
いつまでも変わらない情熱に生きる先生は、やっぱり私の恩師です。