まさかのトランプ氏勝利?!
びっくりです。
こちらにいるアメリカ人はみんな悲しんでおります。
もう帰れないといっています。
いやぁ、世界は一体どうなっちゃうんだろう。
他人事じゃない話です。
とにかく今日言いたいのは…
ありがとうございました!
みなさんのおかげで、日本文化紹介のプレゼンは大成功に終わりました。
前日の夜、お米を炊いて、白玉作って、タレを作って、巻きずしの具を用意して…、
夜11時すぎ、下準備完了。
「これ大丈夫かなぁ?」と、何かと心配性の私に、
「大丈夫ですよ!何とかなりますよ!」と手伝いに来てくれた同期隊員Nちゃんの言葉に何度励まされたことか。
時として、人は、根拠がなくてもだただた「大丈夫」と励ましてもらうだけで前に進める生き物なんだと知った。
当日朝5時半起床。
ひたすらお寿司を巻き巻きマキマキ…
ここで、ミラクル。
ツナも、カニカマも、アボカドも、卵も、そしてお米も、ほんっとにすべて何も余らずに、予定していた分がぴったりできた!
時間も遅れることなく、大きなトラブルもなく、食べ物は仕上がった!
すべてがうまくいきすぎていて、神がかっているとしか思えませんでした。
よし、料理は完璧!
こんな感じで提供しました。
ドキドキしながら会場へ。
先にペドロが会場を一人で掃除をしてくれているという優しさ。
展示物もコーナーもこんな感じにしたら?とめっちゃ美しく仕上げてくれました。
40人の登録だけど、何人来てくれるのだろうか…。
開始3分前で、3人。
やっぱ、お休みだしみんな来ないかなぁ~、忘れているかな~とちょっと不安になってくる。
しかし、そのあとぞくぞくと来てくださり、プレゼンの発表は30分遅れましたが、なんと28名もの先生方が来てくださった!
お休み中にこれだけの先生が足を運んでくださるということは、ここでは奇跡に近いこと!
初めは、力が入りすぎて緊張していましたが、始終とてもいい雰囲気で私も先生方も楽しいひと時を過ごしました。
日本人が何を食べるのか、どんな文字を使うのか、どんな言葉をしゃべるのか、彼らにとってがどれも新鮮な話で、興味をもって聞いていただきました。
退屈しないように、クイズ形式にしたところ、大変盛り上がりました。
景品のダイソー手ぬぐいも喜んでいただきました!
そして、メインの学校の話。
Nちゃんにも教育システムと教員の仕事に就くまでのステップを話してもらいました。
就学率ほぼ100%というところに、「なんでそんなことが可能なのか?」と驚かれているようでした。
ここの先生方は、親が子供を学校に送らせないというところでかなり手を焼いていらっしゃるので、こんな疑問が出てきたのだと思います。
また、教員採用試験で水泳のテストがあること、倍率がとても高いことなど、たくさんの「へ~」をいただきました。
そして、何十時間もかけて用意した日本の学校についての私のプレゼン。
ここで、お礼を言いたいのは日本でビデオ撮影に協力していただいた先生、子どもたち。
出発前に撮影してきた学校生活のビデオはかなり重宝しました。
先生方はとても関心をもって、見てくださいました。
動画ってやっぱりすごいですね。
写真も興味深そうでしたが、動画を流した時の先生方の目はメモくぎ付けでした。
授業前、授業後のあいさつ。
毎日の清掃時間。
生徒たちの授業態度。
日本の学校の「他人への敬意」「清潔さ」「しつけ」「チームワーク」に特におどろいたという感想が多くありました。
私もビデオの編集をしていて気づいたのですが、日本の学校ってこっちに比べて断然「子どもたちが考える」という場面が多い。
例えば、体育での創作ダンス、マット運動。構成は全部子どもたちで考える。
社会の授業、教科書の内容を教えるのではなく、自分たちで資料の中から「発見」させる授業。
朝の会、帰りの会、こどものスピーチ、級長からみんなへの話。
理科の授業、自分たちが次の授業でどんな植物を追究したいかという話し合い…。
どれも、ここグアテマラでは決してみられない光景。
日本のやり方が100点なわけではない。
きっと教育に100点は存在しない。
でも、新しいもの、新しい世界に触れることで、今まで見えなかった視点をもったり、可能性を感じられるとは思う。
ここの先生方に、今回のプレゼンでそんな感覚が少しでも芽生えてくれたらと思います。
私も、つたないスペイン語で、ここは伝えたい!というところを必死に伝えました。
初めは緊張もあったけれど、ビデオに映る日本のみなさんをとても近くに感じ、力をもらい、ここはみんなの代表アンバサダーサキとしてやらねば、いや、やりたい!という思いでやり切りました。
しかし、このプレゼンを企画してから、ずっと悩んでいたのは、最後のしめ。
どんな風にしめよう・・・。
結局、こことずっと向き合えずにラスト3日あたりになった。
前日までは
「今日のプレゼンを聞いて自分の仕事に生かせそうなことはどんなことですか。」
「50年後、どんな教育を願いますか。」
という質問を最後に投げかけて、今後の自分の仕事について考えてもらいたいと思っていました。
でも、なんかしっくり来ていない自分。
結局、最後の夜までしっくりこなかった。
なんか、やっぱりどっかで「日本を見本にしなさい。」というメッセージになってしまうんじゃないかという気がして…。
それで、もう一度、自分はなんでこのプレゼンをしたいと思ったのか、本当に伝えたいことは何なのかと自分に問いかけました。
食事の下準備、パワポの最終チェックを終え、夜12時すぎベッドの中、考えていた自分。
ここでも神がかり的にアイディアが舞い降りた。
そうだ!
あれを語ればいい!
「Mi Sueño」(私の夢)
アンティグアの語学学校、最後のプレゼンで作ったやつ。
最後に、自分の夢について語ろう。
なんで、私がここにいるのか、何を思ってここにいるのか、何を目指して生きているのか。
それが一番言いたいことじゃないか!
そして、最後にみなさんの夢も聞いてみたい。
だから最後の感想シートは
1、今日のプレゼンで一番気に入ったことは?
2、今日のプレゼンで一番驚いたことは?
3、あなたの夢は?
という項目にしました。
プレゼンの最後のしめは、
「教育を通して、もっといい世界をつくりたい。愛のある学校をつくりたい。それが私の夢です。」
と宣言して、幕を閉じました。
どれだけのことが伝わったかは、わかりませんが、今日のプレゼンの感想をお願いしますと、感想シートをお渡ししたところ、みなさんもくもくと、そしてびっしりと書いてくださいました。
・子どもたちが、多くの知識を得て、家で学校で地域で、他人への思いやりととハーモニーを大切にして善意ある行動を実践していくこと。
・より良い教育を実現して、学校内、学校外で子どもたちが道徳観のある行動をしていくこと。
・いつかグアテマラが日本のような教育を実現させること。
・国際教育を実現させること。
・私の国、地域、私たちの子どもが教育の様々な分野の中で発展していくこと。
・子どもたちの才能を育むために貢献すること。
・より多くの愛をもって働くこと。
・子どもの中に、学ぶ意欲を沸きたて、なにかプロフェッショナルな道を磨いていくビジョンをもたせること。
・日本が実践している教授法を導入して、来年の仕事に生かすこと。
・自分自身をもっと磨いて、そのうえでそれらを子どもに伝えていくこと。
・いつか自分が、子ども一人ひとりが求めている何かを与えられる人になること。
・子どもたちと日々、学んでよりよく生きていくこと。
・子どもが自分でよりよい人生を考えられるようになること。
・よりよい教育のためにどんな時も闘っていくこと。
・学士号をとって、子どもに知識を伝えていくこと。
・政府が教育の重要性に気づいてくれること。
・自分自身が今の学校に変化をもたらす存在になること。
ちっぽけな自分には、大きなことはきっとできない。
そして、文化も環境も違うところで育ってきた自分のやり方はここでは通用しないことの方が多いかもしれない。
そして、ここの人に、自分のやり方を強制させることはしたくないし、日本が絶対だなんて伝えないし、思ってほしくない。
きっとここの教育は、ここの先生にしか変えられない。
ここの子どもの未来は、ここに生きている先生にしか、変化させられない。
だから、私の役目はここの先生方の夢のお手伝いをすることなんだと、そう思った。
「愛は、すべてを結ぶ帯」
聖書の言葉をここの先生と共有できるのは、私の強みである。
どんないい方法でも、どんないい授業でも、どんないい指導でも、
そこに愛っていう帯がなかったら、きっと本当に価値あるものは生まれない。
ここの先生や文化は、私とは違うものがたくさんあるけれど、きっとその帯がここの人たちとつながるものになると信じています。
今回のプレゼンは、そんな帯をつくる、ちょっとした糸になったかなと私は思っています。
そんな瞬間をつくるのに協力してくれた、同期隊員Nちゃん、カウンターパートのペドロ、日本の先生方、子どもたち、みんなに心から感謝します。ありがとうございました。
今は、自分の中での大きなイベントが終わってちょっとほっとしていますが、ここは終わりではなく始まりなんで、また次のステップ目指して頑張っていきたいと思います!
どうもありがとうございました。
文も長くなっちゃったけれど、それも読んでくださってありがとうございました!
今日で補習授業もおわり、こちらもかなりいろんなことを学ばさせてもらったので、また紹介したいと思います。
一週間おつかれさまでした!
今週も一週間、素敵な瞬間、感情、体験、ありがとうございました。
私の部屋は屋上にあるのでいっつもいろんな空の顔が見えます。