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父の記憶

突然ですが、今日は私のお父さんのことを書いてみたいと思います。

 

というのも、今日は私のお父さんの誕生日だからです。(グアテマラは、まだ7日なんですけどね)

 

以前、母の日にお母さんについて書いたけれど、父の日にお父さんについて書かなかったので、やきもちやかないようにね。笑

 

私の中で、自分のお父さんというのは、「気の知れた友達」である。

 

はっきり言うと、私はお父さんが大好きである。

 

一緒にいると、落ち着く。

一緒にいると、癒される。

一緒にいると、甘えたくなり、じゃれ合いたくなり、

あまり度が過ぎると、嫁入り前のいい歳した娘がそんなに父親と仲良くして気持ち悪い!とお母さんに怒られる。

 

 

私の父は、どんな人かというと、

 

歴史の本が大好き。特に司馬遼太郎。(大河ドラマはいつも、ライブ解説が付いて助かる。)

基本、だらしないが、変なところでこだわりを見せる。(料理をするときは、母よりも丁寧に下準備をする。)

卵焼きをつくるのが超うまい。

アイロンがけもお手の物。

普段は役に立たない雑学をめっちゃ持っている。

母の入院中は、一切の家事を文句を言わずにもくもくとする。

ネコと会話ができる。(ネコ語ってものをしゃべっている。)

早起きが得意。

早寝も得意。

のんだくれると、めんどくさい。

好きなものはとことん好き。(弁当のおかずは5年くらい毎日同じだったが、あきないらしい)

 

こんな感じの人です。
まる~く、やわらかな人です。

 

小さいころ、お父さんに私はわがまま言いたい放題だった。

 

プールに行きたい!

といったら、連れて行ってくれるまで、ぐずって、ぐずって、結局

「そんならいくか~!しかたないなぁ~。」

と最終的に望みをかなえてくれてしまう甘々なお父さん。

 

おかげで、わがまま好き勝手やる娘になりました。

 

しかし記憶の中では一度、いや、二度、父の機嫌を損ねたことがありました。

 

一回目は、小学校低学年。

お昼ご飯にラーメンをつくってくれた父。

でも、ほかに別のものがよかった~とぐずぐずぐずっていたら、

「そんなら、全部捨てちまえ!!」

と、ラーメンを目の前で全部流しに捨てちゃったお父さん。

 

いつもは、優しいお父さんが見せた厳しい姿に、

わがままもほどほどにせねばいかんなと学んだ少女の私でした。

 

 

二度目は、19歳の反抗期。(遅い!)

当時、短大2年生だった私は、もう家が嫌で嫌で、親と一緒にいるのが窮屈で、うっとうしくて、早くこの家を出ていきたいと思っていた。

何をするにもずっと親に甘えてきた自分も嫌で、とにかく早く自立したかった。

だから、短大卒業後は本当は勉強を続けたかったけれど、とりあえず就職し、お金を稼いで、夢だった留学をするんだい!と一人盛り上がって、就職活動をし始めようとしていたころでした。

その頃は、特に母親に対して冷たく、悲しい思いをさせた時期だったと思います。

 

その時、いつもなら私の意思に反対するなんてことは一切なかったお父さんが、

「今、就職することは、百害あって、一利なし!」

と、きつく言ってきたのでした、。

 

この時の、私の心の中は、意外にも「うれしい」という感情がありました。

 

本当にわがままな話なんですが、当時の私がひねくれていた理由は

「うちの親は、なんでも私がやるって言ったことを反対しない。きっと、私のことなんて考える時間ないんだ。私のことなんてどうでもいいんだ。だから何も意見言わないんだ。」

と思っていたから。(いやぁ~、本当にわがままだ。)

 

でも、そんななか、お父さんがいつもとは違う声色で、私が進もうとしている道に断固反対の意思を見せてきたので、

私は、「お父さん、私のこと、考えてくれているんだ。」

と伝わってきて、なんかうれしくなったのです。

 

そういうこともあって、結局最後は進学の道に進み、今振り返るとこれで本当によかったと思っています。

 

いつもほわほわ~んとしたお父さんだけれど、あの時はまさに「父」って感じで、私の記憶に深く刻まれています。

 

 

そんなお父さんは、ちょうど去年の今頃、38年のサラリーマン生活を終え、退職。

 

何もしないでボケちゃわないかと思っていましたが、ちゃんと自分で次の道を考えていました。

 

今年から、新しいことに挑戦し、現在何年かぶりの学生さんです。

来年からの新たな職を手にし、働くそうです。

 

なんか、かっこいいなぁ~!

 

我ながら、自慢のお父さんです。

 

いつまでも、健康で、幸せに暮らしてくださいね。

 

ということで、お誕生日おめでとう!

 

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グアテマラでみっけたお花をおくりまーす。